万感の思いをこめて

今週の月曜日、明け方に起きて決勝を見守ったのが遠い昔のように思われる。
故障明けということで心配したけれど、決勝Tに上がってからは奮迅の活躍をしていたシュバインシュタイガー。カーン、バラックの系譜を継ぐ彼は、チームメイトを鼓舞し続けた。相手の決定機を阻む盾となって、ダブルスライディングで削られても、相手との接触で顔から血を流しても、立ち上がって、闘い抜いた。

そして待ち焦がれた瞬間。
 
source: fifa.com. 
 

2006年、自国開催での大会では攻撃的なフットボールを展開して、ヴェンゲル氏に"一番いいサッカーをしているのはドイツ”と言われながらも準決勝で散った。FIFAの不可解な裁定でフリンクスを欠いたその試合は延長に突入し、残り時間ほんの僅か、朝食の準備をしながらこれはPKになるだろうと思った矢先イタリアに突き放された。あれから8年、その後も鮮やかな攻撃で観るものを魅了したが、あと1歩のところで栄光に手が届かなかった。今大会、ドイツは萬人の認める強さで24年ぶりに頂点に立った。黄金の紙吹雪が降り注ぎ、優勝トロフィーを掲げた。南米開催の大会で欧州のチームが優勝するという初の快挙を以って。

祝福を!

 
開催国ブラジルとの準決勝、審判を味方につけて勝ち上がった末に、自業自得のような形でネイマールを欠いていたこと(ネイマール自身も相手選手の位置を予め確認しておいてボールを追う流れに乗じて喉元めがけ肘打ちをかけるような選手だし)も多少影響したのか、審判につけ入る隙を与えぬ連携攻撃でゴールを奪い続け、得点を一気に積み重ねたところが凄かった。さすがドイツ。

某前大会王者は初戦でオランダに木っ端微塵にされ(オレンジ軍団万歳!)、後がないチリ戦でも鮮やかに2ゴールを決められビハインド。そこへ仰天のアディショナルタイム6分という、FIFAの手厚いサポート(笑)。結局ゴールを奪えずGL最速での敗退が決定。

ドイツは2008EURO決勝でこの国に屈した。敗戦後、気丈にインタビューに応じていたシュバインシュタイガーの背後を、優勝の喜びに湧く勝者たち数人が縦に連なって、騒ぎはしゃいで通り過ぎ、また現れて騒ぎながら元来た方へ戻っていった。: youtube
こんな選手たちのいるチーム、審判を欺くプレーと体力温存の球回しで有利にゲームを運ぶチームが王者を名乗り続けるなんてフットボールには悪魔しかいないと思っていたが、神様はいたのだなと無敵艦隊の復活と開催国の惨劇を観て思った。

#Schweinsteiger , #Deutschland , #Football

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